暖房始動

朝晩しっかり冷え込むようになりました。

クリニックでも今日から待合室に暖房が入り、床暖房も稼働を開始しています。

さて今日は1031日。ハロウィンです。

最近ハロウィン文化は日本にも十分浸透した模様。店頭、街中のいたるところでハロウィンのディスプレー。もっとも古代ケルト人にとっての死者の魂や魔物などが現れる日・・といったような宗教的な意味合いは薄れて、楽しいイベントとなってはいますが。

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クリニック内のハロウィンは和洋折衷

秋が深まるにつれ、風邪でクリニック受診する患者さんが増えてきています。

インフルエンザをはじめとするウイルス感染のシーズンが接近中。

手洗い、うがいなど感染予防にも気を配るようにしましょう。

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いきなり秋です

久しぶりに名誉院長です。

暑い日がいつまで続くのかと思っていたら、急に秋が来ました。昨日は秋晴れ。遅れていた金木星がふくふくとした香りを放ち、その金色の花が澄んだ青い空をバックに映えていました。

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わが家の庭の真ん中で1年に1度だけ主張する「季節(とき)」です。kimg0020

秋が来て体調が良くなる方、あるいは急に寒くなり、体調を崩す方もあるようで、泌尿器科の外来では夜間排尿の回数が増えたと訴える方が増えてきました。

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インフルエンザ予防接種

日中は季節外れのうっすら汗ばむ陽気、朝晩は秋の冷え込みと寒暖差の大きい日が続きます。体調崩して来院される方が増えており、皆さま体調管理には気をつけて下さい。

だんだん寒くなってくると、流行り始めるものの一つにインフルエンザがあります。

クリニックではインフルエンザの予防接種を開始しています。

通常の風邪と比較して全身症状が強く、高齢者や慢性疾患のある患者さんでは気管支炎や肺炎を合併して重症化しやすいという特徴があるので警戒が必要な疾患です。

インフルエンザの病原体はインフルエンザウイルス。我々の細胞内のタンパク合成工場であるリボソームを乗っ取ってウイルスの遺伝情報だけを専門的に読みとらせて、細胞に全力でウイルス遺伝子とその構造蛋白を製造させます。ウイルスに乗っ取られた細胞は本来の職務の蛋白合成を放棄しウイルスづくりに専念。24〜48時間で細胞あたり10の6〜10乗というウイルス粒子を生産すると言われていますので、その製造速度は脅威的。

大変迷惑なウイルス感染ですが、我々ヒトの全遺伝子情報の8%がウイルス由来と言われており、生命の進化の歴史とウイルス感染は密接な関連があります。染色体に潜り込んで居候しているウイルス(今では遺伝情報と化していますが)の中には単にブラブラしているだけではなく、胎盤形成に関与したり、レトロウイルス感染への防御に働いたりと重要な役割を担っているものもいます。

生命進化に不可欠なウイルス感染・・・とは言え、敵対的なインフルエンザウイルスに感謝する気にはなれませんね。ワクチン接種はインフルエンザ重症化の危険性を軽減する有効な手段。効果発現には接種から2週程度かかり、効果持は成人の場合5カ月程度とされています。

大流行の前に早めに接種をするようにしましょう。

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秋の花コスモス。東山植物園にて

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クリニックの植え込みにも秋の気配。金木犀が咲き始め、よい香りがしています

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運動の秋

朝夕随分冷え込むようになりました。

風邪など体調を崩して来院される患者さんも増えてきています。

体温調節のできる衣服の工夫、帰宅時の手洗いうがいなど体調管理に注意が必要です。

10月で当院は開院1周年を迎えました。2020名を超える新規の患者さんが来院されましたが、地域医療のニーズは様々。健康上の問題が泌尿器科や内科といった枠組みを超えていることもしばしばで、専門領域について最新の知見をアップデートしていくだけでなく、他領域についても幅広く押さえていく努力が欠かせません。ホームページで掲げるように「何でも相談できる総合的な診療所」を目指している当院としては、なお一層の研鑽に努めてまいります。

さて日頃の診療で、生活習慣病対策として適度な運動、適正な食事をせっせと勧めている訳ですが、医者ほど不養生な職業はないと言われる通りで、どうも腰回りが成長してきました。先日の体育の日は爽やかな秋晴れ。適度な運動をということで彦根で史跡巡りをしてまいりました。彦根といえば国宝の彦根城。近郊の城から門や櫓、部材を移築して作られた「リサイクル城」としても知られています。

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羽柴秀吉築城の長浜城大手門を移築したと伝わる天秤櫓

左右で石垣の積み方が違っており、右側が築城当時の牛蒡積。左側は江戸期の改修による落し積です。

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大津城天守を移築したと伝わる天守

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浅井長政の居城で知られる小谷城天守を移築したと伝わる西の丸三重櫓。

リサイクルによるコストカットは今も昔も変わりませんね。

国宝の彦根城が注目を集めますが、JR線を挟んで石成三成居城の佐和山城跡があります。

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佐和山城本丸跡から望む琵琶湖と彦根城。佐和山城跡には構造物はほとんど残っていませんが、ハイキングにはピッタリ。良い運動になります。

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こちらは今夜の名古屋城清州櫓と月。この櫓も清州城の天守移築という言い伝えがありましたが、調査の結果否定されています。秋の虫鳴き声が響く中の櫓と月は風情があります。

 

秋は運動習慣を始めるのには良い季節です。まずは散策からどうでしょうか。

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秋の夜長に

雨の日が続きます。

秋の恵みに増えつつある体重を気にしつつも、こうも天気が悪くてはランニングも延期。

秋の夜長といえば読書ということで今夜も部屋に山積となっている本の中から発掘作業に励みます。まぁ暑くても寒くても年中やっている日課みたいなものですが、秋の虫の声が響く中の読書は風情があって格別です。

色々引っ張り出して読み始めると、あっという間に時間が過ぎていきます。

発掘品は医学書、解剖図譜、歴史書、小説、料理本などなど雑多ですが、児童文学も結構混じっています。児童文学といっても子供向けのやさしい本ばかりではありません。

あらすじを追ってはいけないナンセンス文学の巨峰「不思議の国のアリス」もなかなか手ごわい作品の一つですが、こちらは以前とりあげたので、今回はコレクションの中から「星の王子さま」(サン=デグジュペリ作)を少しご紹介。私の持っている訳本は新潮文庫版(河野真理子訳)ですが、人気を反映して数多くの邦訳が出版されています。この作品もザッと一読しただけでは謎だらけ。再読、再々読がどうしても必要となる物語です。読み直しては「疑問」を自分なりに解釈したり、考えたりすることが、哲学的童話ともよばれるこの作品の鑑賞の醍醐味の一つのような気もします。

作品で最も良く知られているフレーズ「心で見なくてはよく見えない。一番大切なことは目に見えない」は別れ際にキツネが王子に人生の秘密として伝える場面で登場します。それまでのエピソードから、ものごとの価値がそのものの価値によるのではなく、自分とそれとの間で結ぶ関係によって決まる(作中でキツネはきずなを結ぶと表現)ということを示していると考えていますが、読み手によっても色々とらえ方が変わる部分かもしれません。

「価値が目には見えない関係性の中にある」というテーマは印象的です。

おとなも楽しめる児童文学。秋の夜のお供にいかがでしょうか。

 

すっかり夜も更け、外の雨は小降りに。猛烈な台風が沖縄付近を通過中のようです。

皆さま災害にはお気を付け下さい。

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