幕末の健診

26日は強い日差しが照りつけ、梅雨の晴れ間となりました。

クリニックは定期の大掃除。業者さんに入っていただいた掃除で、床も窓もピカピカに。今朝は気分も新たに業務に入ることができました。

 

このところ特定健診や前立腺癌健診のために患者さんが来院されることが増えてきました。

記録の残る健診のはしりといえば江戸末期の新選組でしょうか。

幕府典医 松本良順が1865年頃に新選組隊士 170数人に対して健診を行った記録が残っていますが70人もの隊士に異常が指摘され、ワースト3は風邪、食あたり、梅毒となっています。

戦う集団としては結構不健康・・・ 良順は新選組に対し「衛生管理」と「栄養状態の向上」について指導を行っています。現在にも通じる予防医学ですね。

近年日本では梅毒患者の急速な増加が問題視されていますが、江戸期には大流行しており、不治の病と恐れられていました。なお肺結核を指摘された隊士が一人いたことも記録に残っていますが、これがかの沖田総司ではないかという説も。

本格的な健診の開始は明治期から。主なターゲットは当時の国民病、結核でした。

現在では、国民病はガンや生活習慣病に。健診の目的はガンの早期発見、生活習慣病の予防へと時代にあわせて変化してきました。

健康維持の機会として健診をうまく利用しましょう。

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梅雨

梅雨前線の活動が活発になり、西日本を中心に大雨が報じられています。

今日(6/21)の名古屋は午前中は雨でしたが、午後は一転してカンカン照りに。

この時期増えてくるのが熱中症。

消防庁の発表によると先週の1週間で熱中症で搬送された患者さんが1000人を超えたようです。熱中症は真夏だけでなく、体が暑さに慣れていない梅雨の晴れ間や梅雨明けの時期にも毎年高頻度に発生しています。屋外だけでなく高温多湿の屋内でも発生するので要注意。こまめな水分補給が必要ですが、発汗時には汗で失った分の塩分も補給するように気を付けましょう。水だけを一度に大量補給すると、体内の電解質バランスが大きく崩れてしまいます。

ジトジトが続くこの時期ですが、外ではアジサイの花が最盛期。

梅雨の時期を代表する花。しっとりと雨に濡れた姿も風情がありますね。

さすがに豪雨の中で鑑賞しにいこうとは思いませんが。

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蒲郡 あじさいの里にて 赤、紫、白 色とりどり

 

なおアジサイの葉などには青酸配糖体が含まれており有害です。

料理などにアジサイが添えられて、それを食べてしまうことによる食中毒はしばしば発生しているようです。季節感は目で楽しむだけにして、食べてしまわないようにしましょう。

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