幕末の健診

26日は強い日差しが照りつけ、梅雨の晴れ間となりました。

クリニックは定期の大掃除。業者さんに入っていただいた掃除で、床も窓もピカピカに。今朝は気分も新たに業務に入ることができました。

 

このところ特定健診や前立腺癌健診のために患者さんが来院されることが増えてきました。

記録の残る健診のはしりといえば江戸末期の新選組でしょうか。

幕府典医 松本良順が1865年頃に新選組隊士 170数人に対して健診を行った記録が残っていますが70人もの隊士に異常が指摘され、ワースト3は風邪、食あたり、梅毒となっています。

戦う集団としては結構不健康・・・ 良順は新選組に対し「衛生管理」と「栄養状態の向上」について指導を行っています。現在にも通じる予防医学ですね。

近年日本では梅毒患者の急速な増加が問題視されていますが、江戸期には大流行しており、不治の病と恐れられていました。なお肺結核を指摘された隊士が一人いたことも記録に残っていますが、これがかの沖田総司ではないかという説も。

本格的な健診の開始は明治期から。主なターゲットは当時の国民病、結核でした。

現在では、国民病はガンや生活習慣病に。健診の目的はガンの早期発見、生活習慣病の予防へと時代にあわせて変化してきました。

健康維持の機会として健診をうまく利用しましょう。

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