さくら

暖かった先週末から一転して、今週明けから真冬の寒さに戻りました。しかし今日は少し緩んで暖かくなったので、昼休みに外に出てみました。公園で、小学校で桜が咲き始めめています。P1000138

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このあたりでは一番早く咲く種類の「河津さくら」です。ソメイヨシノよりも濃い淡紅色の花が房状に下を向いて咲いています。新芽もでています。P1000136

豊橋では1週間ほど前からぽつぽつ咲き始めていたのですが、ついに本格的に咲き始めました。P1000135

「もうすぐ春ですねぇ~」

古い歌がふっと浮かびました。

この季節は気温の変動が激しいので体調を崩さないよう気を付けてください。

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違う「梅」

今日は2月29日、4年に一度の閏日です。3月が近づき春を感じさせる温暖な日が増えてきています。

かと思えば、今日のようにぐっと冷える日もあり、寒暖の変動の大きい時期なので体調を崩さないよう注意が必要です。

この時期を代表する花といえば梅。このところの名誉院長のブログでも取り上げられていますね。奈良時代までは「花」といえば桜よりも梅をさすことが多かったほど古来より愛されてきました。

梅の花はみやびですが、我々泌尿器科領域には嫌われものの「梅」があります。

過去には不治の病と恐れられた「梅毒」です。

植物の梅には種を守るため青酸配合体が含まれているので、梅(特に青梅の時期)に毒があるのは事実。人間は昔から梅の実を漬けたり、干したりして毒性を解除して食物としてきました。

じゃあ「梅毒」と「梅の毒」に何か関係があるのかというと、全く関係ありません。

梅毒はトレポネーマといわれる微生物の感染によるものだからです。

名前の由来は、その発疹の見た目から。

トレポネーマに感染すると3週ほどの潜伏期間を経て性器などに硬性下疳と呼ばれる潰瘍ができたりしますが、痛みやかゆみなどの自覚症状がないことも多く本人は気づかないこともあります(第1期)。その後3か月程度でトレポネーマが全身に散布され増殖、全身に赤い発疹が出現します(第2期)。この発疹が揚梅(やまもも)に似ているとされ揚の字がとれて「梅毒」というネーミングになっています。

名前の由来にもなったこの発疹、治療しなくても1か月程度で自然に消失しますが、病原体は体内に残り、徐々に臓器や中枢神経などにダメージを与えていくことになります。

日本では近年この梅毒が急速に拡大していることが報告されています。

先人達の苦闘の末、現代では根治可能な感染症となっていますが、自覚症状が乏しかったり、症状が自然消失したりするため、非常に有名な感染症なのに我々泌尿器科医にとってもなかなか早期発見しづらい要注意疾患です。

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週末にランニングで立ち寄った名古屋城と一枝の「本当の」梅。見頃です。

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春の日

この週末は「うららか」という表現がぴったりの日が続きました。

路傍には沈丁花が芳香を放っています。

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我が家でも梅が咲き、庭に出ると甘酸っぱい香りがします。春です。

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今日は、新城にある富永神社に初めて参詣しました。

さすがに開通したばかりの新東名高速道路は混雑していましたが、高速道路を降りると、道はすいており、やはり新城。

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富永神社は、とても駅前にあるとは思えない大きな杉木立を背にお社が建ち、柔らかい春の陽に包まれて、静か・・。

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美しい鳥居

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不思議な看板

 

ベンチでおじいさんが一人ひなたぼっこ。

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周囲を散策するとこれぞ「椿の基本」が美しく咲いていました。

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一年が経ちました

1年が経ちました。
昨年の3月7日地鎮祭を行い、当院の建築が始まり1年が経ちました。このブログも1年経過です。
あわただしい1年でした。
昨年10月1日に開院し4か月で、780余人の方々(新規患者さん)に来ていただき、当院もだんだん地域のみなさんに認識されてきたものと考えています。
これからは、どうしたら、より地域の方々のお役に立てるかを考え、クリニックの活動を行っていく予定です。
今日は区役所から福祉協議会の人たちが来て下さり、地域の人たちのニーズがどこにあるのか、市政は何を期待しているのか、など話し合いました。
今後どのような展開になるのか楽しみです。
今後ともよろしくお願いいたします。

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またも梅

節分を過ぎ、日差しはすっかり春です。穏やかな日和でやや強めな風も春を感じさせるものです。

昨日は一輪の白梅に、試練の冬ももうすぐ終わり、やがて春が来ると期待に胸を躍らせました。

今日、名古屋のとある名刹の前を通ると、紅梅が3分から5分咲きです。

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車を止めるとあたりはさわやかな梅の香り。このお寺の山門の奥に大きな梅の木があったことを思い出し、車を降りて、そちらまで見に行きましたが、そちらはまだ硬い蕾でした。

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山門に戻って写真を撮ろうとポケットに手を入れ思い出しました。車を降りる予定はなかったので、パジャマのままでした。そそくさと写真を撮って車に戻りました。  私の写真は撮られていないと思います。

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春はそこまで来ています。

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梅一輪

 

今朝、出勤の途中で道端に無造作に植えてある梅の木に一輪だけ白い花が咲いているのを見つけました。

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「梅一輪 一輪程のあたたかさ」

日射しはあるものの、まだ冷たい風が吹く中、けなげに一輪だけ咲いていました。

「今はまだ寒いけどもうすぐ暖かくなるよ」と言っているようです。

梅

ほんのり暖かい気持ちに包まれました。

まだ寒い日が続きますが、体調を崩さないようこの冬を乗り切りましょう。

春はもうすぐやってきます。

 

 

この俳句は、江戸時代の俳人服部嵐雪の作だそうです。

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伝統のパンツ

2月3日、今日は節分です。

名古屋は穏やかな晴天で、春の接近を感じさせてくれます。

節分といえば豆まき。歴史は古く、室町時代には豆をまいて邪気(鬼)を追い出す行事が始まっていたようです。今日豆まきをされる方も多いのではないでしょうか。

さて追い出される鬼の方。

童謡で「鬼のパンツはいいパンツ~」とうたわれるパンツ(本当はふんどしかな)をはいています。童謡では「トラの毛皮でできている」「5年はいても やぶれない」、「10年はいても やぶれない」と誇らしげです。やぶれなくても10年たつ前に替えた方がいいかもしれませんが。

因みに原曲は鬼のパンツとは縁もゆかりもないイタリアの登山列車のテーマソングです(フニクリ・フニクラ)。イタリア人が日本の童謡版の歌詞を見るとびっくりするでしょうね。「山へ行こう」が「鬼のパンツをはこう」に変わるとは!

この童謡に限らず、スタンダードな鬼のイメージは大抵、黄色と黒の縞々パンツ。トラ柄です。由来は鬼門に由来するのだとか。鬼門は鬼が出入りすると信じられてきた方向。北東にあたります。十二支でいうと「丑寅」(うしとら)の方角。なので虎(寅)のパンツなんですね。

なお鬼の角は牛(丑)の角、牙は虎(寅)の牙からきているとされています。干支の方角からイメージが作られていったとは意外でしょうか。

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当院の鬼のパンツは前衛的 。内でくつろいでます

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雪だるま

暖かい気候が続いていましたが、先週あたりから本格的な冬到来。

今日は名古屋も明け方に雪が強く降り、初積雪となりました。交通が混乱し名誉院長の出勤も大変だったようです。

クリニックの方は朝からスタッフが雪かき、そして雪だるまを作ってくれました。

江戸時代の浮世絵をみると本当にダルマを模した形で作ってあったようですが、こちらのは現代のスタンダードな雪玉の2段重ね。

頭には検尿コップをのせた泌尿器科仕様です。

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雪ダルマは風情がありますが、冬の「迷惑な流行りもの」であるインフルエンザも全国的に広がりつつあるようです。

皆さま、うがい、手洗いなど十分な予防対策をとるようお気を付け下さい。

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大雪

水曜日に降るぞ降るぞ、と言われて本当に降りましたね。

朝起きたときはうっすら雪が積もっていましたが、出かけようとするときには足首まで雪に入ってしまうほど積もっていました。

地下鉄駅まで、時々滑りながらなんとか到達、名古屋駅まで出るのですが、もちろん地下鉄は雪の影響はありません。(東山線は地上部分があるので避けました)

名古屋駅は大混乱。新幹線は25分遅れというのですが、30分以上前の電車がまだ来ていません。駅員の前は長蛇の列です。あちこちから言い訳の電話の声が聞こえます。私は名古屋始発の「こだま」ですから定時に出るかと思い改札口まで行きましたが、発車の順番は変えないようです。関が原を超えてくる新幹線はあてにできません。在来線に戻り吹きさらしのホームで待つこと20分、やっと豊橋行き快速電車が来たかと思えば、名古屋駅で運転見合わせ・・と。見合わせとは面白い言葉ですね。でも互いの顔を見ている場合じゃないですよね。

悪態付きながら、新幹線に戻ったら、遅れ、遅れで「こだま」が来ました。座席は確保できましたが、動きません。じっと待つこと20分。でもこちらは暖かい。のんびり待ちます。悪態はつきません。・・・・動きました。でも「走る」なんてものではなく「歩いて」います。

車窓は雪国です。いつもと違う眺めに何枚か携帯で写真を撮りました。後ろのシートでもシャッター音が聞こえます。いつもは新幹線から写真を撮ると近景は流れてしまいますが、今日は電柱までしっかり写ります。

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線路沿いにこんなに看板があったんだ、ここの看板は禿げているぞ、家の屋根の雪はだんだん少なくなる、など、いつもと違う景色に顔は窓にくぎ付けでした。

幸田付近の「雪山」、蒲郡の雪景色が撮れました。どれも珍しいと思います。 P1000102 P1000104

1時間遅れという結果で楽しい旅は終わりました。

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初詣

 

遅くなりましたが初詣に行ってきました。2年ほど忌中で行っていませんでした。詣で先は節操なくほぼ毎回違います。それで今回は滋賀県多賀大社に初めて行ってきました。

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鳥居の隅に屋台の後ろに隠れるように懐かしいものを見つけました。

しかし境内に入ると、境内が狭いのか、人が多いのか、石畳の通路は無視され人が自由に行き交い、雑踏です。子どもはワイワイ、犬はワンワンキャンキャン、老夫婦が参詣順番待ちの列を離れて大声でケンカ。スピーカーから笙、鉦、太鼓の音がエンドレスに流れていますが、「荘厳」「厳粛」どこにもありません。

それでも多賀大社では、車中で考えたいろいろなことをいっぱい頼み込んで、次は彦根城に寄りました。

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こちらも多くの人たちが訪れていて、駐車場も時間待ちで入るような状況でしたが、城内には凛とした空気があり、古の人たちの緊張が伝わってくるような気がしました。

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息を切らせて天守閣まで登るとすがすがしい香りがします。天守閣周囲には多数の桜があり、その芽の香りなのでしょうか。一部には開花している桜もあり、そこから香るのでしょうか。早咲きというより二期咲きだろうと思われます。

彦根城のある彦根山は標高50メートルですが、独立峰で、天守閣を巡れば琵琶湖、伊吹山などぐるりと360度大パノラマです。

天守閣内部の太い梁などを用いた堅牢な作りもさることながら、実際に見ることはできませんでしたが、普段住まいの大名の屋敷の地震の間の造りには驚きました。地震が起こると逃げ込む部屋で、床下は堅牢に作り、上部は瓦、木材など重量物は極力少なくし、屋根裏の補強は縄を用いる。土台は礎石の上には置かない。とのことです。私は建築のことはよくわかりませんが、これは重心を下げ、そして柱への重量負担を下げ、揺れに対しては伸縮で対応し(ダンパー)、固定しないことで、揺れに逆らわない(免震)、ということと考えられます。

あの中世に、どのようにそういった知識が蓄積され、応用され、技術となり、受け継がれて来たのでしょうか。

 

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