麻疹(はしか)

愛知県内での麻疹(はしか)の拡大が報告されています。

麻疹は非常に感染力の強いウイルス性の感染症で、患者と同じ空間にいただけで感染することが知られています。10~12日程度の潜伏期間を経て発熱や風邪のような症状、目の充血の他、口内の頬の粘膜に白い斑点や、身体に発疹などがあらわれます。成人の麻疹は重症化しやすく、最悪の場合肺炎や麻疹脳炎(1000人に1人程度が発症)などの合併症などで死亡することもあり決して侮れない危険な感染症です。妊婦では流産や早産のリスクが高まることも知られています。

感染力の強い麻疹はマスクでの予防は難しく、唯一の予防法はワクチンの接種によってあらかじめ麻疹に対する免疫を獲得しておくことになります。

予防接種を受けたことがない方はもちろん、1回しか受けてない方は2回目の予防接種が推奨されています。医療、教育関係者やこの大型連休に人が多く集まる場所に行く予定のある方で麻疹の罹患歴や予防接種歴が明らかでない方は予防接種の検討をお勧めします。

当院での接種を希望される場合、4月24日現在、麻疹単独のワクチンは品薄のようであり供給の目途がたっていません。MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)の接種となります(麻疹の予防効果は同等です)。詳しくは当院に確認下さい。

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節分

2月3日。今日は節分です。

明日から暦の上で春となるわけですが、天気予報では来週には大規模な寒波の襲来の予測。春の訪れの実感はまだまだ先になりそうです。

強烈な寒気とともに今年はインフルエンザが大流行。多くの患者さんがクリニックをインフルエンザで受診されています。今年はA型、B型が同時に流行する「混合流行」の傾向が続いています。

厚生労働省が2日に発表した平成30年第4週(1/22~1/28)のインフルエンザ発生状況によると、前週に比べてインフルエンザの定点あたりの報告数が2週続けて増加しています。

感染流行のピークに近い状況と考えられており感染の危険性も高い状況なので、こどもや高齢者、持病のある方は人混みをできるだけ避けるようにし、手洗いやマスクなど感染対策を徹底するようにしましょう。

さて節分といえば豆まき。室町時代には豆をまいて邪気(鬼)を追い出す行事が行われていたそうです。インフルエンザも大流行しているこの時期、無病息災を願って豆まきもよいかもしれませんね。

 当院の鬼たちは例によって部屋の中でヌクヌク。

鬼といえば、我々外科医には「鬼手仏心」と言って「手術の際に鬼の仕業の如く体を切り開き一見残酷に見えるが、その手は何としても患者を救いたいという温かい心に基づいて揮われる」という仏教用語に由来した心得が伝えられています。日頃の診療でも大事にしていきたい精神です。

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鏡開き

1月11日。今日は鏡開きの日です。

もともとは室町時代頃から武家で1月20日に行われていた行事で、具足に備えた餅を雑煮などにいれて食べ「刃柄(はつか)」を祝うとされていたものだそうです。

報道などで鏡餅を木槌で割ったりするのを見ることがありますが、刃物で餅を切るのは切腹を連想させるため昔から避けられています。「割る」という言葉も縁起が悪いので「開く」という言葉が選ばれていますね。

江戸時代に入って、徳川家光が4月20日に亡くなったことから20日を忌日として避け、広く11日に行われるようになりました。

鏡開きを終えると、いよいよ正月気分も終了ですが、多忙な現代人は鏡開き前から仕事を始めている方が多いですね。我が家の鏡餅はパック包装の現代版。形態は変化しましたが、無病息災を祈願する気持ちは先人と変わりません。皆さまも1年平穏に過ごせますように。

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七草粥

1月7日。本日は人日の節句。

1年の無病息災を願って、七草粥を食べる日としても知られています。

春の七草は早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うとされてきたとか。

平安時代には始まっている習慣とされていますが、今のような七草粥が広まったのは江戸時代のようです。

春の七草とは、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、仏の座、すずな、すずしろ。

昔の人にとっては青菜の不足しがちな冬場のビタミンなどの栄養補給の効用もあったでしょうね。飽食気味の現代人にとっては正月のごちそうやお酒で弱った胃をいたわる効果も期待できるでしょうか。

七草粥を食べて、今年1年の無病息災を祈念。ただ今日は昼、夕をしっかり食べてしまっているので胃を休める方の効果は限定的な気はしますが…

松の内も今日までです。七草粥が出てくると、お正月気分もそろそろ終わり。

年が明けてからクリニックの受診も風邪、インフルエンザの患者さんが増えてきています。外出から帰ったら手洗い、うがいなど感染予防をしっかりしましょう。十分な休養も感染対策には重要です。

8日は北区休日診療所の当番です。ちょうど日付もかわり8日となりました。業務に備えて体を休めなくては。休養も仕事のうちですね。

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謹賀新年

あけましておめでとうございます。2018年が始まりました。名古屋は良く晴れ、おだやかな元旦となりました。「一年の計は元旦にあり」ともいわれ、物事を始めるにあたっては最初にきちんとした計画を立てることが大切ということが伝えられています。
元旦にたてる目標は壮大になりがちですが、目標や計画をしっかり掲げたらコツコツ努力を継続していくことが重要。まずはスモールステップで達成できる目標を立てるのが現実的でしょうか。当院も地道に地域の医療の要請に応えられるよう改善を重ねてまいります。
皆さんにとってもよい1年となりますように。
大晦日に初詣の準備が進む山梨県甲府の武田神社にて。神社は戦国大名武田信玄の本拠である躑躅ケ崎館の主廓部の跡地に建てられています。戦国期には堀と土塁で囲まれた中世式の武家館でした。
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仕事納め

12月29日 今日はクリニックの仕事納めでした。

多くの方々の支援のおかげで今年も無事に年末をむかえることができました。地域医療のニーズは多岐にわたりますが、一足飛びにそれらを満たせるようには到底なりそうにはありません。地道に一歩一歩足元を固めながら進んでいくしかありませんね。

スタッフ一同、地域医療に貢献できるよう一層のブラッシュアップを重ねてまいります。

来年の診療は1月4日より開始します。

皆さま良い年末年始をお迎えください。

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冬至

12月22日。今日は一年でもっとも日の短い冬至です。

 

このところ真冬なみの寒い日が続いていましたが、今日は日光の暖かさを感じることができるおだやかな1日でした。

 

今日を境に日が長くなっていきますが、これからまだまだ寒くなっていきます。

クリスマスあたりからは、再び強い寒気が日本列島を覆うようです。皆さま体調管理にはご注意ください。

 

寒くなってきて本格的に流行するようになるのがインフルエンザ。

愛知県では昨日インフルエンザ注意報が発令されました。

 

今年は全国的にインフルエンザワクチンが不足しており、ワクチン接種もできていない方もまだまだ多いかと思います。現在当院ではインフルエンザワクチン接種を継続中ですが在庫がかなり少なくなってきているため接種希望の方はクリニックに確認をお願いします。

 

外出後の石鹸での手洗い、室内の適度な加湿も感染予防に効果があります。十分な休養、バランスのとれた食事も心掛けるようにしましょう。

 

今日は冬至。ビタミンA(βカロテン)を豊富に含むカボチャで栄養をしっかり補給し、柚子湯でしっかり体をあたためてしっかり休養をとるのも良いかもしれませんね。

海から見上げた明石海峡大橋。世界最長の吊り橋です。

ライトアップやイルミネーション鑑賞の楽しい季節ですが防寒装備は厳重に。

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真冬なみ

真冬なみの冷え込みが続きます。
今日は今季一番の冷え込みとなった地域も多いようです。
まだまだ寒気が居座りそうで冬物のコート、マフラー、手袋の出番も増えそうです。
寒さ対策をしっかりしてお過ごしください。

栄の小便小僧とフランスワインのコラボ
先日16日がボジョレー・ヌーヴォーの解禁日でしたね

「酒は百薬の長」ともいわれ、気分がリラックスしたり人間関係がスムーズにいくといった日常生活の潤滑油となってくれる存在ですが、あくまで適量を守ってこその効用。度を超えた飲酒は肝硬変などの原因にもなりますのでほどほどに。

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貴重な晴れ間

大きな被害をもたらした台風21号が去り、秋晴れの日が続きます。
しかし次の台風22号がしだいに発達しながら北上中。どうもつかの間の晴れ間となりそうです。
まだ進路が定まらないようですが週末から週明けにかけて再び本州に接近する可能性があるとのこと。雨、風による災害にはお気をつけください。
「運動の秋」ともいいますが、悪天候続きで、このところ運動サボり気味。
もっぱら「食欲の秋」が前面にでています。
貴重な晴れ間なので、診療の合間にランニングにでて気分をリフレッシュ。
走らなくても、長期的には10分程度の歩行を1日数回行う程度でも健康上の効果は期待できるとされています。
暑すぎず、寒すぎずのこの時期はウォーキングなどを始めるにも良い時期です。
運動習慣を始めてみてはいかがでしょうか。
名城公園のバラ。秋晴れの空によく映えていました。
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インフルエンザ予防接種

雨の日が続きます。
ずいぶん冷え込むようになり、風邪など体調を崩して来院される方も増えています。
だんだん寒くなってくると流行し始めるものにインフルエンザがあります。
今週よりクリニックではインフルエンザワクチンの予防接種を開始しています。
通常の風邪と比較して全身症状が強く高齢者や慢性疾患のある患者さんでは肺炎などを合併して重症化しやすいという特徴があるので警戒が必要です。
ワクチン接種は重症化の危険性を軽減する有効な手段。
効果発現には接種から2週ほどかかり、効果の持続は成人の場合5か月程度とされています。
今年は昨年より早く流行がはじまっているようです。
大流行の前に早めに接種するようにしましょう。
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