まだまだ雨が続きます。こうなるとランニングなどに出るわけにもいかず、夜はダンボールより発掘した本たちをめくることになります。全部読んだことがあるものなわけですが、これが結構楽しい。あっという間に時間が過ぎます。
昨夜久しぶりに再会したのは「Winnie-the-Pooh」・・・って書くと良く分からなってしまいますが要するに「くまのプーさん」です。ディズニーでも有名で・・と言いたいのですが、ディズニーの作品の方は全く知らないので、1926年に発表されたAAミルンの、こちらの児童小説の方しか分かりません。英文と言っても児童向けの読み聞かせ本なので難しくはありません。この作品、自分の子供(クリストファー・ロビン)のために作ったもので、物語中のほとんどのキャラクターは、クリストファー・ロビンが持っていたぬいぐるみ。広大な森の中での楽しいな日々、あっという間に過ぎゆく子供だけの世界を描いています。挿絵(EHシェパード)もかわいらしい。
「風船につかまってはちみつをとろうとする」「はちみつ食べ過ぎでウサギの穴から出られなくなる」など無邪気な日常が描かれますが、この作品の続編(The House at Pooh Corner)の最後の方は子供向けとばかりは言えない内容です。クリストファーは成長し、その第1歩として小学校に行くことになる。もう何もしないでプーさんと遊んで暮らす日々を卒業としないといけない。プーさんは空想上の友達、魔法の森は幼児期の心象を象徴したものというわけです。別れが近づいてきたことを感じた森の仲間(ぬいぐるみ)達は別れの手紙を手渡し、それを読んでいる間に次々立ち去っていく・・ 幼児期の儚さを切り取ったあたりも80年以上過ぎても、なおこの作品が愛される要因でしょうか。
徹夜して出勤するのは社会人失格なので、夜更かしタイマーかけて読書。大人になるとは不便なものです。読書できるのはうれしいけど、そろそろ雨やまないかな。