「健康な食事」のあり方 のあり方

3月23日

厚労省は「コンビニの弁当などを対象に栄養のバランスがとれたものに「健康な食事」としてマークをつける制度について、4月からの導入を見送ることにしました。」との報道がありました。この制度は栄養価が一定の基準を満たしている弁当や総菜に「健康な食事」のマークを付けることができるものです。基準は、主食については炭水化物が40~70グラムで、玄米や麦の穀類が2割程度含まれていることとしていました。(以上 毎日新聞記事より)

このマークを認証するのはやはり天下り機関でしょうか。賢い役人が次の就職先を確保するのに、今売れているコンビニ弁当に目を付けたのかもしれません。

ところが、パブリックコメントや自民党の農林部会などで「米などの消費に影響がでかねない」といった意見が相次いだことから、厚労省は急遽、予定していた4月からの導入を見送ることを決め、基準などを見直すことにしました(毎日新聞)。

国民の健康に資することが少ないかもしれないから先送りした、役に立ちそうもないから、国民の金をかけてシステムを作ったが、先送りしたという理由ならまだしも、コメの消費量が減るから、という理由で先送りとはどういう意味でしょう。コメの生産者の保護が大切であり、農民票が重要と考える人たちが、役人の老後が重要だと考える人たちの力に勝ったのでしょう。では、この議論で国民の健康はどこへ行ってしまったのでしょう。

この国は本当に大丈夫でしょうか。

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