本日は年に1回の定期健診。「医者の不養生」という先人の言葉を、しみじみとかみしめる日でもあります。規則正しい食事、十分な睡眠、情動ストレスの管理、定期的な有酸素運動、減量、野菜・魚の積極的な摂取・・などなど、患者さんには日々指導しているわけですが、もっとも不健康な生活をしているのが自分だったりします。
メタボリックシンドロームを略した「メタボ」という言葉が広く浸透してきたことからも、肥満(とくに内臓脂肪)が健康のリスク要因であることは一般の方にも認識されるようになってきている印象です。
一方で超高齢社会に突入している日本では、過栄養とは対極とも言える、高齢者の低栄養・虚弱の問題もクローズアップされつつあります。「フレイル」とも呼ばれますが、「メタボリックシンドローム」と比べれば社会の認知はまだまだ。加齢に伴う筋力低下にタンパク質摂食不足による筋量低下が加わり、外出が減り活動低下、人と接する機会が減るので認知機能が低下、さらに食事バランスが崩れて・・と悪循環を繰り返し、寝たきりの一因ともなる病態です。
「過栄養」だけでなく「低栄養」の問題も健康年齢の延長のための重要な課題となってきそうですが、まずは自分の生活習慣から見直さないとな・・ 少々キツくなってきたウエストを見ながら考えた1日でした。