愛知県内での麻疹(はしか)の拡大が報告されています。
麻疹は非常に感染力の強いウイルス性の感染症で、患者と同じ空間にいただけで感染することが知られています。10~12日程度の潜伏期間を経て発熱や風邪のような症状、目の充血の他、口内の頬の粘膜に白い斑点や、身体に発疹などがあらわれます。成人の麻疹は重症化しやすく、最悪の場合肺炎や麻疹脳炎(1000人に1人程度が発症)などの合併症などで死亡することもあり決して侮れない危険な感染症です。妊婦では流産や早産のリスクが高まることも知られています。
感染力の強い麻疹はマスクでの予防は難しく、唯一の予防法はワクチンの接種によってあらかじめ麻疹に対する免疫を獲得しておくことになります。
予防接種を受けたことがない方はもちろん、1回しか受けてない方は2回目の予防接種が推奨されています。医療、教育関係者やこの大型連休に人が多く集まる場所に行く予定のある方で麻疹の罹患歴や予防接種歴が明らかでない方は予防接種の検討をお勧めします。
当院での接種を希望される場合、4月24日現在、麻疹単独のワクチンは品薄のようであり供給の目途がたっていません。MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)の接種となります(麻疹の予防効果は同等です)。詳しくは当院に確認下さい。