月下美人

夜間も暑い日が続きます。

先週実家の庭で月下美人が開花しました。

一夜だけ華麗な花を咲かせることで知られる月下美人。

もともとはメキシコのうっそうと茂ったジャングルの中で暮らしているサボテンの仲間。一晩だけの儚い花ですが、非常に強い甘い香りを放ちます。

甘い香りは、本来は花粉を運んでくれるコウモリを引き寄せるためです。

夜に花を咲かせるのは、競争相手の多い日中を避けて夜行性のコウモリにターゲットを絞って効率よく花粉を運んでもらうため。意外にしたたかな誘致戦略ですね。

撮影は0時過ぎ。結構頑丈な作りの花ですが、やはり翌朝にはしぼんでしまいました。儚いようにみえて、一晩に誘致の勝負をかける、なかなか思い切りのよい植物です。

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熱中症に注意

7月7日。今日は七夕です。

日中は30℃超える厳しい暑さとなりました。

このところ熱中症の症状で当院を受診される方がポツポツ増えてきています。

熱中症の代表的な初期症状のひとつにめまいや立ちくらみがあります。

からだは暑さのために体温が上昇すると、熱を逃がして体温を下げるため皮膚の血管を広げて対応します。結果として全身を流れる血液量が減るため血圧が下がり、脳への血流が低下することによりめまいや立ちくらみ、時に意識消失などを生じます。

初期対応としてはクーラーの効いた屋内か日陰の涼しい場所へ移動して、衣服を緩めて風通しを良くし、水分や塩分を補給することで多くの場合は改善しますが、意識がもうろうとしていたり、水分が自力でとれないような状況であればすぐに医療機関を受診する必要があります。

またバランスのよい食事やしっかりとした睡眠も熱中症にかかりにくい体づくりにつながります。しっかり対策して本格的な夏に備えましょう。

 

 名古屋市北区の多奈波太(たなばた)神社

織姫を祭る神社です。今日通りかかると茅の輪くぐりの準備がされていました。

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半夏生

  7月2日、今日は雑季のひとつ半夏生です。
梅雨の終わり頃をあらわし、昔から田植えを終わらせる目安とされています。
 半夏生以降の田植えは収穫が激減するとされ「半夏半作」という言葉も残っています。稲作中心だった時代には重要な節目だったのですね。
 現実にはまだ梅雨の真っ最中ですが、今日は我が家の近くでアブラゼミが鳴き始め、夏の到来が迫っていることを感じます。
 田植えを終えた農家が、豊作祈願にタコを捧げて食べたことから「半夏生にタコを食べる」という風習も現代に残っています。タコが選ばれた理由は諸説あるようですが、8本の足で稲がしっかり根を張ることを願った・・・などの説があげられているようです。もっとも地域によって食べるものはサバ、うどん・・などバリエーションがあるようで、田植えを終えた農家の方が疲れをいやす意義もあったのかもしれませんが。
 農家ではありませんが、当院もしっかり地域に根付いた診療が行えるようにということで今日はご飯をたこ飯に。食事で季節を感じるのも良いものですね。
 本格的に暑い夏が迫ります。体調管理を気をつけて乗り切りましょう
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