新しい分析装置

先月より新しい尿成分の分析装置が稼働しています。 

これまで患者さんの尿を遠心分離機にかけてから、プレパラートを作成して顕微鏡を用いて目視で尿血球、尿赤血球、細菌、結晶成分を確認していましたが、先月より全自動尿中有形成分分析装置を導入しました。

従来の方法ですと検査に5分程度かかっていましたが、新しい装置では1分強で検査結果が得られるため、待ち時間の短縮につながることが期待できます。

また尿中の細菌類の量や、円柱成分、異形細胞の検出など、より詳細な情報が得られるようなっており、他の検査と併せて尿路感染や腎炎、尿路の癌の診断に役立てることができるようになっています。

ただし血尿や感染尿で非常に混濁が強い場合は、従来の顕微鏡での検査を選択する必要があるため遠心分離機、顕微鏡もまだまだ現役で頑張っています。

なお新型コロナウイルス感染は世界中で広がり重大な脅威となっています。咳などによる飛沫感染が注目されがちですが、接触感染も重要な感染経路です。こまめに石鹸で手を洗うことも大事です。ウイルスが手についただけでは感染しません。外出から帰って手を洗う前に目、鼻、口を触らないようにしましょう。

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