本日も晴天。「書を捨てよ町へ出よう」は寺山修司の評論ですが、街はちょっと暑いので今日も野山へ出てランニングです。書は捨てられず、遠出の際にはお供させていますが。
今日の場所は恵那市、岩村城跡です。
岩村城は前回の苗木城以上に広く知られているかもしれません。100名城の一つにも入っていますし、3大山城とも言われます。他の2城は高取城(奈良県)、松山城(岡山県)。100の選定も色々もめそうですが、3大山城の選定は相当異論がでそうですね。七尾城、鳥取城、春日山城、小谷城、最近観光客が集まっている竹田城、私の大学のあった島根県の月山富田城(こちらも「天空の城」で売り出し中!)も・・と錚々たるライバルがいます。ただ3大山城の方は戦国期だけでなく、江戸期にも使用された山城という共通点があります。
岩村城の特徴としては標高717mと、江戸諸藩の府城の中で最も標高が高いこと。戦国期には織田家、武田家の攻防の最前線として激しい戦闘が繰り広げられ、何度も落城している城でもあります。霧がよく発生するので別名「霞ケ城」。あと山城にしては井戸が17か所と非常に多く、現在でも多数残っています。美しい六段壁の石垣、石畳の登城坂が残りますが、特徴的な六段壁の石垣は崩落防止のため、追加工事を繰り返して補強した結果なんだそうです。説明板の絵図は確かに1段。美の追求や実用のためではなく、苦心の産物なんですね。
危ないので石畳の城跡は徒歩で回り、ランは城下で。途中「燃料切れ」になり五平餅でチャージ。味噌だれに塩分と糖分が含まれているので即効性あります。味噌とクルミが香ばしい。食べ過ぎると走れなくなるので自主規制。
建物のない城跡の話を続けていますが、クリニック建築は順調。壁もさらにできてきています。準備着々です。